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ロシア革命の指導者でソ連建国の父、レーニン(1870~1924年)が、その輝かしい学歴を
捏造(ねつぞう)していたとするロシアの歴史学者による論文が22日、同国の日刊紙、独立新聞
に掲載された。22日は、レーニンの138回目の生誕記念日。レーニンを依然として神格化し、
その生誕を祝う共産主義者たちとの間で議論となりそうだ。
レーニンが学歴を捏造していたと主張するのは、歴史学者、アキム・アルチュノフ氏。
レーニンは、生まれ故郷のシンビルスク(現ウリヤノフスク)の小中高校を成績最優秀の金メダルで卒業
したとされているが、同氏によると、学校卒業時の成績表には、「論理」の授業で「4」(5段階評価)
が含まれていたほか、学校側の評価の中には、乱暴な筆跡を注意したり、体育や日直の仕事をさぼった
ことをしかったりする内容が含まれていた。このため、同氏は、オール5の生徒にしか与えられない
金メダルをレーニンが得ることは不可能だったと結論づけた。
さらに、レーニンの姉が追想記の中で「彼はいつもいたずら好きで、友だちや先生たちを困らせていた…
(中略)7年生(15歳)のとき、両親が先生から呼び出されたこともあった」と記していることを紹介。
レーニンのものとされるサンクトペテルブルク大学の卒業証書には、別人の名前が記され、それを自分の
名前に手書きで書き直していることや日付など「いくつかの疑い」を指摘した。
そのうえで、「ウリヤノフ(レーニンの本名)は、サンクトペテルブルク大学を卒業してはいない」と述べ、
同大学を優秀な成績で卒業したという公式の歴史は捏造されたものだ、と主張した。
レーニンは死後、ソ連当局により神格化され、現在もその遺体はモスクワ中心部クレムリン前の赤の広場
にあるレーニン廟に安置される。ソ連崩壊後は、レーニンを廟から出して埋葬しようという声も度々持ち
上がっている。しかし、共産主義者らの反発は依然として強く、レーニンが安眠できるときはまだ来て
いないようだ。
[産経新聞]2008.4.23 17:49
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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