08/04/24 16:47:32 0
最近、人の買い物かごのなかをのぞくのが趣味になった。微妙に変態になった
ような気がしなくもない。
昨日目撃したビジネスマンは凄かった。見たところ二十代半ば、スーツにトレ
ンチコートといういでたちで、夜九時近くのスーパーマーケットでのご購入だ
ったのだが、買い物金額3700円のうち生鮮食品は「にら」一把だけ。あとのす
べてが冷凍食品だったのである。冷凍のハンバーグ、冷凍の餃子、冷凍のコロ
ッケ、冷凍のチャーハン。彼の身体のほとんどは冷凍食品で作られているのか
と、まじまじと見入ってしまった。ちなみに、とくに肥満体ではなかったけれ
ど。
わたしは電子レンジというものを持っていない、現代では珍しい人間らしいの
で気づかなかったが、冷凍食品がいかに家庭の食卓で重要な位置を占めている
のかを、あらためて気づかされた。アメリカの貧困層では調理器具をできるだ
け使わずに冷凍食品を多用するというのは『ルポ 貧困大国アメリカ』で知っ
たわけだが、日本だって負けてないのをいまさら知った。
で、『下流は太る！』である。この本の第一部は、年収と肥満の因果関係をデー
タで検証しているのだが、やはり日本でも年収が低いほど太っている確率が高
くなっているのである。年収が700万を超えると、肥満の割合がぐっと減り、
年収300万以下のワーキングプアと分類できる層になると、肥満の割合が年収7
00万の層の倍近くになってしまう。やっぱり日本でも貧困と肥満のあいだに相
関関係があったのだ。
しかし『下流は太る！』では、前書き部分でこのように断言している。
(>>2に続く)
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