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豊平川でハネカ新種確認 札幌市博物館活動センター 外来種ヌマエビも
札幌市内を流れる豊平川で、国内では一種類しか確認されていないハネカ科の新種とみられる昆虫などが
確認されていたことがわかった。中央区の市博物館活動センターが二〇〇二年度から〇七年度にかけて行った
「豊平川水生生物調査」の報告書で明らかになった。
調査は、これまで豊平川に住む水生昆虫を調査したことがなかったことから、
同センターが湿地生態系研究会に依頼して行った。
六年間の調査で、二百十四種、二万八千七百九十の個体を採集した。
中でも珍しいのは世界でも七種類しか確認されていないハネカ科の昆虫。
国内ではカスミハネカ一種類が、奈良や京都で確認されている。
同センターの山崎真実学芸員によると、今回確認されたハネカは、カスミハネカとは別種で、
現在、世界に生息するハネカと照合しているが、目の位置や頭部の毛の長さが特異なことから、
新種の可能性もあるという。
また、道内には生息していない外来種のヌマエビも見つかった。過去に星置川や琴似発寒川などで確認されたことがあるが、
報告書は「在来種のスジエビと生息域やエサをめぐって競合する可能性がある」と指摘している。
調査結果は「豊平川水系水生底生生物調査報告書」にまとめた。A4判、八十一ページで六百部作成。
各区役所や図書館などで閲覧できる。同センターは「今後の研究のベースになる。ぜひ多くの人に見てほしい」と呼びかけている。
調査で収集した標本は同センターに保管しており、希望者に公開する。
問い合わせは同センター(電)***・****へ。(本庄彩芳)
北海道新聞 (04/23 14:21)
URLリンク(www.hokkaido-np.co.jp)
(上)豊平川で初めて確認されたヌマエビ。市内の河川で徐々に生息域を広げている
(下)体長2ミリ弱のハネカ科の幼虫
URLリンク(www.hokkaido-np.co.jp)
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