08/04/23 00:49:53 /MqemcQu0
>>270
ある犯罪者はもっとも厳しい刑罰に値するが、そうではない犯罪者もいる。そういう犯罪者に対しては、
刑の執行を見直すべきだ、という意見もあるだろう。
確かに、ある者がほかの者よりも罪が重い、というのありそうなことだ。
また、執行者に引き渡された者の中には、起訴された事件についても、いかなる事柄についても、
まったく悪事を働かなかったということもあるかもしれない。
しかしだ、こういう議論をする人たちは、自分たちを裁判官として、立法者たちから与えられた裁判官の
さらに上に置こうとしているに過ぎない。法律の勉強が足りず、証人一人呼ぶ権限もない裁判官の癖にだ!
彼らは、法の執行者は真の権威者に服従するのをやめて、自分らに耳を傾けよと強要するが、
服従するに値する相手として彼らのほうがふさわしいということを、立証することもできないのだ。
また、犯罪者を拷問にかけたり処刑したりせずに、運河を掘らせるだとか見張り塔を建てさせる、などという
労働に就かせるべきだ、という意見もある。
しかし、彼らを監視したり拘束したりする費用があるのであれば、その分で正直な労働者を雇うことができる。
労働者は働かなければパンが買えない。殺人者を殺さないように、強盗や強姦魔のたぐいが苦痛を感じないように
するために、なぜこれら真っ当な労働者が飢えねばならないのだろう?
それだけではない、これらの犯罪者は法に対して忠誠心もないし、報酬を貰う望みもないから、有言無言に関わらず
鞭で追い立てなければ働こうとしないだろう。聞こう、これは別の種類の拷問に他ならないのではないか?