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「後期高齢者医療で大変」58歳、87歳母と無理心中か
山形市岩波で20日午後2時40分ごろ、無職長橋安男さん(58)宅で、安男さんと母親の
キミ子さん(87)が死亡しているのを訪ねてきた安男さんの弟が見つけた。山形県警山形署は
遺書があったことなどから、安男さんがキミ子さんを殺し、自殺した無理心中とみて、調べている。
安男さんは近所の人に「後期高齢者医療制度で保険料が年金から天引きされ、生活が大変だ」と
相談していたという。
同署によると、弟が自宅敷地内の物置小屋で安男さんが首をつって死亡しているのを発見した。
キミ子さんは自宅寝室で死亡しており、首を絞めた跡が残っていた。キミ子さんは認知症の症状や
ぜんそくの病歴があった。茶の間のこたつの上に安男さんが書いたとみられる遺書があり、
キミ子さんの入院についての悩みのほかに「生きていくのに疲れた」とあったという。
安男さんは20日午前6時ごろ、地区の民生委員(68)に、腰を痛めて入院していた
キミ子さんが5日ほど前に退院したが、認知症の症状が現れ始めたことを相談。
「(新制度で)保険料が上がったし、再入院するには、医療費も上がり、大変だ」と話したという。
近所の人にも、介護のために仕事を辞め、キミ子さんの年金を生活費に充てていたとし、
保険料が天引きされ、生活が苦しいと漏らしていた。
21日に民生委員と新しい医療制度で入院費がどうなるか、山形市内の病院に話を
聞きに行く約束をしていたという。
朝日新聞 asahi.com(2008年04月21日21時27分)
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