08/04/20 22:15:14 0
大型バスから降り立った101人は、だれもかれも同じ紺色の背広に
赤い野球帽をかぶっていた。
高原レタス生産量日本一を誇る長野県川上村に、
4月9日から3日続けてそんな一行が到着した。
全員が中国東北部・吉林省の農民だ。今月下旬までに計615人。
これから11月まで、人口4800人の村に仮住まいし、農業研修生として信州野菜を育てる。
(略)
宮崎県南郷町の目井津(めいつ)漁港を訪ねた。長野県川上村がレタス日本一なら、
近海カツオ一本釣り漁では、
南郷町が漁獲日本一と聞いたからだ。
(略)
カツオの水揚げ作業に立ち合った。ここでは若い日本人の不足を補うように、
インドネシア人たちが働いていた。
4月7日午前2時半、5日間のカツオ漁を終えた第28一丸が戻ってきた。
乗組員20人のうち6人がインドネシアからの研修生と実習生だ。
(略)
日本一のレタスとカツオの生産現場を歩き、外国人に頼らざるを得ない現実を見た。
農林水産省の掲げる7年後の食料自給率45%という数字がはるか遠くに思える。
就農対策を担う同省経営局の田中誠二参事官は「外国人への依存が固定化すると、
外交関係の悪化などで急に人手が確保できなくなった時に
生産が立ち行かなくなる」と危機感を募らせる。
国内の39歳以下の新規就農者数は年間約1万1千人。
農業分野で急増する外国人研修生は06年で7496人。
次代を担う就農人口で外国人に追い抜かれるのは、もう時間の問題だ。
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