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【明日へのセーフティーネット】声なき声(2) 厳しい雇用
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
◆老後、不安でたまらない
大手ガラス製造会社の子会社の工場。磨(す)りガラス製造ラインの片隅で、20代の若者が真っ青な顔で立ちすくんでいた。
子供ができたのだという。同じ日雇い契約の大阪市港区の男性(46)は、若者の困惑しきった様子が今も忘れられない。
1日休めばすぐ代わりの人が入れられる仕事。若者は「子供をおろす金もない。育てるなんてとてもできない」といった。
結局、身ごもった女性と2人、車検切れの軽乗用車で出かけたきり、連絡が取れなくなった。
「フリーペーパーなどでかき集められ、1時間800円、900円でこき使われても、子供を育てる金さえ持てない。
そんな国でどうやって少子化を止められますか」。そう語る男性自身、直接雇用の仕事を探し今も求職中だ。
連載では、日本最大の日雇い労働市場である大阪市西成区のあいりん地区が、高度成長を支えた労働者たちの高齢化で、
生活保護受給者の街に変容しつつある現実を取り上げた。非正規雇用の先駆といえるかつての日雇い労働者たちの現実は、
いまの派遣、契約労働者たちの将来を考えるうえで、避けては通れない。
日雇い労働の現場は、人材派遣業者から携帯電話などで指示を受けて若い労働者が非正規雇用の現場を渡り歩くと
いう形態に変わりつつある。こうした形態で日々の糧を得る現代の若い労働者にとって、あいりん地区のように、
労働者が集まり仕事を探す「寄せ場」の必要性は薄らいできている。その分、全被雇用者の3人に1人が、
非正規雇用という現実を見えにくくし、働いても生活できないワーキングプアや働く意欲がもてないニートの問題が
全国に広がってきている。
「記事を読んで私の未来を見ているようで、なんとも言えない気分になってしまいました。老後のことを思うと、
不安で気が変になりそうです」。無職の男性(40)は、そんなメールを寄せた。
「1週間に5分以上、他人と会話しないことも度々あります。ハローワークには一応求職の登録はしていますが、
はっきり言って自分の年齢ではいい仕事は見つかりません」
>>2以降に続く