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2008/04/20(日) 朝目新聞夕刊社説「“素人”による抗議の危うさ」
先日名古屋市で、関東や関西からネットを介して集まった約500人が
中国政府のチベット弾圧に対する抗議デモを行った。
彼らはいずれの政治、思想団体にも市民活動にも参加していない、いわゆる
素人である。「デモに参加するのははじめて」と言う人も多かったそうだ。
ネットを介して同じ意見を持った素人たちが集まり、活動を繰り広げるというのは
IT時代の今ならではのことであろう。しかしながら、ネットというものには、既存のメディアにはない
「危うさ」もついて回る。つまり「他の人がああ言っているから……」と他の意見に流されてしまう人の増加という「危うさ」だ。
特に日本人においてはその傾向が強いとされる。しかも素人ならば流されない方が不思議なくらいである。
本当に中国が悪なのか、抗議するほどの悪業を、中国がしているのか。それらの判断を自分自身ではせず
他の人が言っているから、他の人がデモに参加するから、と他者に追従する姿勢は避けなければならない。
思えば第二次大戦も、「国の言うことだから」「近所の人もお国に尽くしているから」という
盲目的な国への服従、追従が、日本をアジアの国々への非道行為へと走らせた。
その謝罪もきちんと済んでいないのに、ネット世界では右傾化が進んでいるという。
今回のデモには、ネットにおける「素人」たちの流されやすさが表れているのではないだろうか。