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「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録された「お礼」などを目的に、
和歌山県議会がパリのユネスコ本部に議員を派遣する。
登録されたのは2004年7月だが、これまで県として謝意を表することができていなかったためという。
文化庁は「そういったこと(議員派遣)は聞いたことがない」と首をかしげている。
「紀伊山地の霊場と参詣道」は奈良、三重県にもまたがっているが、両県とも「お礼」の訪問はしていない。
関係者によると、ユネスコ本部には日本のユネスコ大使がいて、選考に立ち会い、決定したその場で礼を述べている。
1995年に白川郷が登録された岐阜県の社会教育文化課は
「当時は国主導の色合いが強く、県からのお礼は記憶にない」、
昨年6月に石見銀山が登録された島根県の文化財課世界遺産室は
「直後に礼状は送ったが、訪問はしていないし、予定もない」と話している。
参加するのは中村裕一議長ら7議員。23日から5月1日の日程でパリと、トルコのメルシン市などを訪問する。
費用は約500万円。
パリではユネスコ本部のほか、在日本大使館を訪れ、観光について話し合いたいという。
中村議長は「世界遺産に登録されて観光客が増えたことはもちろん、
県に世界に誇る文化があると再認識できて、県民の励みになった。大きな効果があったことを直接報告したい」と話している。
メルシン市は串本町の姉妹都市で、先ごろ県庁にもメルシン県代表団が表敬訪問した。
メルシン側は県レベルで観光を通じた相互交流を希望している。
県議会も前向きな姿勢を示しており、具体的な取り組みを検討するため行程に加えた。
中村議長以外の参加者は、尾崎要二、前芝雅嗣、花田健吉、尾崎太郎、藤山将材、服部一の各議員。
県議会は昨年度、海外に4件の議員団を派遣。デンマーク、ベトナム、中国(2件)に延べ18人が出向いた。
内容は式典への出席や視察など。費用は計約500万円だった。
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