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★国内初、カマキリ入り琥珀発見 岩手・久慈市
・世界有数の琥珀(こはく)の産地・岩手県久慈市で、琥珀の中に入ったカマキリの
化石が発見された、と久慈琥珀博物館が17日、発表した。久慈産の琥珀からは
これまでも蚊やアリなど様々な昆虫が見つかっているが、カマキリが見つかったのは
国内初。世界でも8例目という。
カマキリは体長約1.4センチ。3センチ大の琥珀の破片の中に埋まり、前脚や頭、
触角部分が鮮明に確認できる。
琥珀は主にスギ科の針葉樹から出た樹脂が地中に堆積(たいせき)し、長い時間を
かけて固化してできる。同館によると、今回の琥珀は約8700万年前の白亜紀
後期の地層から採掘した。北九州市の農学博士を介して、ニューヨーク市の
自然史博物館の専門家に鑑定を依頼、琥珀に閉じこめられた世界で8番目の
カマキリと認定された。前脚にあるトゲの未発達な形状から、原始的な
カマキリと現在のカマキリをつなぐ中間的な存在で、新種の可能性が高いという。
発見した久慈琥珀博物館の佐々木和久館長は「恐竜時代を生きた太古のカマキリが、
琥珀というタイムカプセルに包まれて現代まで保存された。琥珀をさらに磨き、
不透明な胴体下部や羽を調査することで、新種であることを確認したい」と
話している。
カマキリの入った琥珀は18日から6月22日まで、久慈市の同館で公開される。
ソース/朝日新聞社
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