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15日告示された衆院山口2区補選は自民、民主両党の一騎打ちとなった。選挙結果は3月
末で期限が切れた揮発油(ガソリン)税の暫定税率の問題など、今後の政局に大きな影響を
与えると見られている。両党ともに接戦になると分析、それぞれ選挙戦初日から幹部を投入
するなど、27日の投開票日に向けて総力戦で臨む構えだ。
与党は午後から訪中を控えた自民党の伊吹文明、公明党の北側一雄両幹事長が、山本
繁太郎氏の第一声にそろって駆けつけた。伊吹氏は「民主党は将来にツケを回し、票を
買おうとしている。そういう政党に国政は任せられない」と民主党批判を展開した。
民主党の菅直人代表代行は平岡秀夫氏の出陣式に参加。「ガソリンの暫定税率が切れ、今、
日本政治の改革の突破口が開けるかどうかにある」と訴えた。社民党の辻元清美衆院議員
も駆けつけた。
政府・与党は暫定税率を復活させるため、租税特別措置法改正案を衆院で再可決させる
構えだ。再可決は補選直後の29日から可能になることから、自民党にとって負けられない
戦いとなる。ただ、ガソリン問題が争点化するのは不利と見て、地域活性化に絞って訴える
戦術を取る。
これに対し、民主党は「次期衆院選の前哨戦」と位置づけ、道路問題、後期高齢者(長寿)
医療制度、年金の「3点セット」を前面に掲げ、国政直結の選挙戦に突入。鳩山由紀夫
幹事長は「政府・与党が正しいのか、民主党が正しいのかを占う選挙」と繰り返している。
自民党は14日に職域団体を集めた決起集会を開いたほか、16日に麻生太郎前幹事長、
17日に安倍晋三前首相が相次いで応援に入る。告示前から所属議員を相次いで動員して
いる民主党は、23日前後に小沢一郎代表らが選挙区入りする予定。また、民主党会派の
田中真紀子元外相の応援要請も検討している。【西田進一郎、渡辺創】
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