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「精神科医はなぜ心を病むのか」西城有朋著 《精神科医》 PHP研究所
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精神科医は一般人の五倍自殺する!?
「このあいだA大学医学部のB教授が亡くなつたでしょ。じつは自殺なんだって」
ある学会で知人の精神科医からそう聞いたとき、私は一瞬耳を疑った。
B教授といえば、研究実績が豊富で、私も尊敬する研究者の一人だった。
ただ、学会で「そんな処方薬は保険適用からはずすべきだ」などと強気な
発言をする一方、抗うつ薬などの薬の効果をさかんに宣伝するなど製薬会社
の広告塔のよう役割も果たしていて、いい意味でも悪い意味でも、わが国の
精神医学の臨床薬理学に強い影響力をもつ"大物"だった。
そんな人物が、自ら命を絶った。
しかも、B教授は躁うつ病に代表されるような気分障害を患っていたというから、
薬を飲んでいたのは間違いないだろう。それには、自分が宣伝していた薬も含
まれていたに違いない。つまり、薬では自殺を防ぎきれなかったということになる。
B教授が亡くなったことは精神科医のあいだでは周知の事実だが、
その死因が自殺であることは、ごく一部の人間だけしか知らない秘密に
なっている。その理由は、一つには遺族感情への配慮が考えられる。
だが、薬が効かなかったとは知られたくない製薬会社や利害関係者が、
自分たちに都合の悪い情報を必死になって抑えたのではないか、という
穿った見方が存在するのも事実である。
しかも、B教授は一般人ではなく、精神科医として患者の自殺を防ぐべき
職にあり、かつリーダー的存在だった。彼の影響を受けた多くの精神科医が、
まさにいま日本中で精神障害の患者の治療に当たっている・・・。