08/04/13 23:49:16 A7SAfRu80
>>824のつづき
原因は以下のとおりである。
1)米国サブプライムローンの影響
輸出に依存している中国の製造業が、輸出減少により業績悪化している。米国経済が世界に
与える影響によって、中国経済にも今後さらなる悪影響が懸念される。
すでに国際経済の中に主要な位置として組み込まれた中国は、もはや政策によってコントロール
できる「社会主義市場経済」という独特の手法だけでは運営が不可能となった。だからといって
完全な成熟した市場経済に移行できているわけではない矛盾した難しい時期であることを、
政府は全人代において認め、経済をコントロールできない苦悩をにじませた。
2)過剰すぎるほど上昇していた株価の調整
上海市場は深浅市場や香港市場と比較しても乱高下がもっとも激しい市場である。数年間という
短期間で6倍にも急騰すれば元の株価へ短期的に下落する。
3)テクニカル的に下落サイクルに突入
3月の全人代から夏の配当落日までの下落サイクルが、たまたま今年は8月8日開催される
北京五輪時期と重なり、乱高下が激化する。
4)金融・経済引き締め政策
数年にわたり掲げてきた金融・経済引き締め政策が、やっと最近になって効果がでてきた。
5)海外の大口投資家が保有していた石油関連企業を売却
資源の獲得のために対外買収を繰り返している中国の石油関連企業が、社会的に評価されずに売却される。
・バブル崩壊・株価下落の今はほんの序章に過ぎない
例年の傾向では、3月開催の全人代を境に株価は下り始め、夏の配当金を受け取ってから売却、
年末から旧正月を底に春に向けて上がりだす、というパターンであった。ところが今年は事情が異なる。
では、今後の中国株はどう動くのか?その傾向を探るポイントを以下に挙げる。(つづく)