08/04/13 18:23:16 0
<道路財源、一般化の先は“無駄遣い”経営コンサルタント 大前 研一氏>
(前半部略)わたしは、基本的には暫定税率はやめて、石油の値段を下げるのが一番いい案
だと考えている。
(略)
今の道路はほとんど予算消化のために何回も同じところがほじくり返されているのだから、予
算が減っても利用者はあまり不便を感じないはずだ。
仮に、道路特定財源を一般財源に入れたらどうなるか。きっといつものように「介護に使います」
「教育に使います」「福祉に使います」という名目になるに違いない。そうなったら税金にメリハリ
がなくなる。「いくらあっても間に合わない」ところに投入するのはよくない。
過去、立派な名目を掲げた課税がどうなったかを考えればすぐに理解できるだろう。各省庁が
ずぶずぶと予算を取っていくだけになるのだ。そして税金の有効な使い方を考えるよりも、寄っ
てたかって無駄遣いをして、あっという間になくなってしまう。
(略)
だから、わたしとしては道路特定財源を廃止し、その税収はいったんなくしてしまえばいいと考
えるのだ。そして、これまでとはまったく違う新しい議論を通して、石油消費量を抑えるための
新しい税制を設ければいい。税制は石油消費を抑えるためであるが、税収は代替エネルギー
とか温暖化対策に使う、ということも理解できる。手順としては、代替エネルギーの開発に必要
な予算が出た段階で、暫定、あるいは恒久税率を設定して予算を確保するのが順当だろう。
今まで国民が許容してきた暫定税率はじめにありき、と言う議論は国民をバカにしたものである
し、一般財源化というのも理屈にならない。
ただ、新しい税制を作るに当たって、注意したいことがある。それは軽油だけを安くするのをや
めることだ。(略)しかしガソリンも軽油も製造するコストは変わらない。だから、同じにするべきだ。
ガソリンだけに強く税金を掛け、軽油だけは低く抑えるというような、産業優先のシステムは卒
業するときが来ているのである。(全文は URLリンク(www.nikkeibp.co.jp) )