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□「解読不可能?」RSAを超える新暗号方式とは [04/11/08]
すべての暗号はいずれ破られる。2000年前のシーザー暗号の時代から高度な暗号技術が一般化したデジタル通信の
現代に至るまで、それが暗号通信の歴史が証明し続けた事実であると同時に、もっとも人口に膾炙したクリシェでもあった。
例えば、鳴り物入りでリリースされたDVDのコンテンツ暗号技術「CSS」(Content Scramble System)が、リリースからわずか
数年で10代のノルウェー人ハッカーに破られたことは記憶に新しい。
現在、ネット上の商取引や機密情報の扱いに広く使われている暗号方式の1つ、RSA暗号も原理的には解読が可能だ。
RSA暗号は、大きな数の素因数分解の難しさに、その安全性の基礎を置いている。計算量が膨大になるため、事実上
解読が困難だが、その困難さの度合いは利用する暗号鍵の長さに依存する。
鍵長を長くすれば解読は困難になる。しかし、鍵が長いと今度は鍵生成や暗号化、復号化の計算コストが大きくなる。
このためRSA暗号は、計算コストと必要な暗号強度のバランスを取りながら運用し続けるという宿命を背負っている。(中略)
「われわれの開発した暗号方式は、数学的に解読が不可能であると証明されています」。
こう言い切るのは、新暗号「CAB方式」(Crypto Alarm Basic:仮称)の基礎となる数学理論を考案した東京理科大学理工学部長
量子生命情報研究センター長の大矢雅則博士だ。従来の暗号のように「解読が困難」なのではなく「解読が不可能」だという。(中略)