08/04/11 16:55:14 0
北京五輪を巡って、ヨーロッパ、アメリカで、抗議行動が相次いでいる。
(略)
ソ連から体制が変わったロシア対しては、もはや欧米諸国は「ロシア憎し」の姿勢はない。
今度、プーチンが大統領を退いて首相になるのだが、こんななんとも解せない馬鹿ばか
しいことに対しても批判は起こらない。ロシアに対する対応と中国に対する欧米諸国の
反応はあまりに違いすぎると思う。
(略)
原因の1つは、ジェラシーではないかと思う。欧米の国々や日本も経済は低成長だ。
その中で、中国はこの10年間、年10パーセント前後の高度成長を続けている。(略)
人口が非常に多く、軍事費も拡大、経済的にも大発展している中国に対しては、ジェ
ラシーと同時に、恐怖心もあるのかもしれない。
かつて日本が高度経済成長を続けていたとき、アメリカは日本を「我々とは全く異質
の国である」とし、クリントン大統領が「日本はソ連に代わる新しい敵である」と言って、
すさまじい日米経済戦争が起きた。
経済的にも、日本が世界一素晴らしい技術を持ったとき、かならず欧米はこれを拒
否する。NHKが開発したハイビジョンを世界標準にしようとしたら、アメリカが断固拒否した。
(略)
ヨーロッパ諸国には、「顔の黄色い人たちが作った技術が世界のデファクト・スタンダードにな
るなんてとんでもない」という考え方が根底にはあるのではないのか。
(略)
なおヨーロッパが中国にこれほど高圧的に出るのは、これこそが外交だという意見がある。中
国から一定の条件を引き出すための手段で、外交とは勝ち負けのゲームだというのである。
EU各国が抱える内なる人種問題に対する言い訳として、人権尊重を主張しているのだと
いう見方もある。(以下略 URLリンク(www.nikkeibp.co.jp) )