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東京都町田市の私立鶴川高校(百瀬和男校長)が、教員の半数以上に放課後の生徒への指導を
禁じる規則を設けていることが分かった。背景には「労使対立」があるが、補習や部活動が
制限されるなど生徒への影響が出ている。
「授業時間外に一般教諭や常勤講師が生徒を職員室・教室・敷地内・施設内及び学園外に呼び出したり、
会ったりすることは原則として禁止する。生徒を呼び出す場合には学級担任の了解を得た後、書面にて
校長室教員の許可を得なければならない」
同校教職員組合によると、昨年11月、こうした規則を含む「教務指導規程」が職員室に掲示された。
昨年度の同校教師は常勤講師を含め41人。文面にある「一般教諭」とは管理職ではない教師を指し、
常勤講師も含め全教師の半分以上の26人が生徒指導を制限されているという。
規則では、補習授業は許可制で、期間も「5日間」に限定。生徒の学力向上のための補習を申請しても
許可が得られず、無届けの場合は中断させられたケースもあった。
部活動では、この規則以前から一般教諭が顧問・指導員から外されるケースが相次ぎ、05年度には31部
あった部活動が、昨年度は18部まで縮小したという。
所属する部活動が廃止された卒業生(19)は「学校側に理由を尋ねても『決まったこと』と言うだけ。
大会にも出場できなかった。後輩は好きな部活を選べない」と語る。保護者への説明会も開かれておらず、
保護者は学校側に訴える場もないという。
同教組の松山恵美委員長によれば、混乱の背景にあるのは、組合と学校側の「労使対立」という。同教組は
これまで、定期昇給などを求める訴訟をおこし、学校側が組合員を担任や部活顧問から外す行為を不当
として都労働委員会に申し立てた。昨年10月、都労委は学校側の不当労働行為を認め、救済命令を出した。
訴訟も今年2月、学校側の敗訴が確定。しかし、学校側は再審査を申し立て、都労委の救済命令を履行
していないという。
[朝日新聞]2008年04月10日15時08分
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