08/04/11 03:37:05 wyVySZ3s0
( ゚д゚)ポカーン
田原総一朗の政財界「ここだけの話」 相次ぐ聖火リレーの妨害抗議 なぜ中国は反発されるのか
中国へのジェラシーが憎しみを掻き立てる
経済でいえば、中国は、少しややこしいのだが「社会主義的自由主義経済」だ。事実上は日本と変わら
ない自由主義経済だといえる。
前回もこのコラムで報告したように、相当言論の自由も広まっている。僕たちは北京で、非公開ではあ
るといいながら当然その内容が政府にも伝わる討論を10時間行った。その中で毛沢東や政府の批判
もたくさん出てきた。この10年で中国における言論の自由も確実に広がっているのだ。
では、なぜこれほどまで中国は憎まれ、嫌われるのか。
チベット騒乱は確かに先進国にとっては納得できない面がある。しかし、それが反北京五輪に結びつく
のは唐突すぎる。
原因の1つは、ジェラシーではないかと思う。欧米の国々や日本も経済は低成長だ。その中で、中国は
この10年間、年10パーセント前後の高度成長を続けている。産業経済の拡大ぶりがすさまじい。
しかも中国は13億という膨大な人口を擁している。そういう中国の躍進、発展に対する欧米諸国の
ジェラシー、あるいは、脅威、恐怖心があるのではないか。
今後、日本でも聖火リレーが行われる。そのときに日本人はどういうメッセージを出し、どういう対応を
するのか。おそらく中国に対する批判が吹き荒れるだろう。
だが、こうした一方的な、ある方向を向いた感情が世の中を飲み込んでしまうのは、戦争を体験した世
代として、非常に危険なことだと思う。単にチベット騒乱を理由に一方的に中国を批判するのは簡単
だ。だがオリンピックという祭典を機に、いま一度、冷静に世界平和、世界秩序について立ち止まって
考えてみるべきときなのではないのか。
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