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<チベット問題 中国の古来からの排他的な中華思想が背景>
【北京=矢板明夫】3月中旬に起きたチベット騒乱以降、中国当局はチベット仏教の最高
指導者のダライ・ラマ14世との直接対話を拒否し、僧侶らの取り締まりを強化した。この強
硬姿勢は欧米社会から厳しい批判を受けたが、中国国内ではむしろ若者を中心に支持
を広げている。古くから伝わる排他的な中華思想がいまだに中国人の考え方の底流にある。
(略)
中国の大手ポータルサイト「捜狐」に、「五輪聖火リレー、パリで妨害される」とのニュースがア
ップされてから半日ほど経った8日午後3時。ニュースの感想を自由に述べる欄にはすでに約
2000件の書き込みが殺到した。「聖火を守れなかった仏政府に謝罪を求める」「フランスの
五輪参加資格を剥奪(はくだつ)せよ」「妨害者に死刑を」といった過激な言葉が大半で、
チベット人に同情的な意見は皆無だ。
(略)
ある中国人学者によれば、中国には古くから周辺民族に対する根強い優越感があり、
“優れた”文化を持って他民族を征服し同化できると考えられてきた。「中華思想」だ。
逆に中国中心の秩序から離脱しようとする民族やグループがあれば、中国の文化的優
越感を根底から否定するとみなし、自尊心が傷つけられ、反発が起こるという。
聖火リレーで抗議行動をしているのは、チベット人と彼らを応援する欧米人だといわれる。
共産党の一党独裁に反発し、外国に追われた数万人の中国人民主化活動家の姿
はほとんど見られなかった。チベット人と同じく中国当局に弾圧されているにもかかわらず、
応援しないのは、彼らも中華思想の影響を受け、本音ではチベット独立に反対している
からだとみられる。(略)
99年の北大西洋条約機構(NATO)軍による在ユーゴスラビア中国大使館誤爆事
件に抗議し、中国各地ではデモが発生。一部の若者が外国領事館に侵入、放火
するなど暴徒化した。日本への反発は最も多く、2005年春、日本の国連安保理
常任理事国入りに反対する若者が全国的にデモを展開し、日系百貨店や料理店
などが襲撃された。(以下略 URLリンク(sankei.jp.msn.com) )