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★統合失調症関与の物質発見
・記憶や行動に影響を及ぼし、統合失調症の発症にもかかわるタンパク質を、
アステラス製薬(東京)の松本光之主管研究員と米国立精神衛生研究所などの
チームが発見し、米科学アカデミー紀要(電子版)に7日付で発表した。
このタンパク質の働きを抑える物質が見つかれば、統合失調症などの治療薬に
使える可能性があるといい、同社が研究を進めている。
中枢神経で強く働いている「SREB2」と呼ばれるタンパク質。人や動物のゲノム
(全遺伝情報)を利用した薬の研究過程で見つかった。
松本さんらは、SREB2が脳で過剰に機能するマウスと、働かないマウスの
2種類をつくって調べたところ、過剰なマウスでは脳が小さくなり中のすき間が
拡大。記憶や情報処理など、統合失調症と関連する障害も観察された。
一方、SREB2が働かないマウスでは脳の重量が増加、記憶力も向上するなど
逆の傾向がみられた。
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