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中国が抱える民族問題はチベットだけではありません。
チベット自治区の北隣りに住む少数民族「ウイグル人」の間にも、「抗議活動」の波紋が広がっています。
中国の北西部にある新疆ウイグル自治区。
人口およそ2000万人のうち、イスラム教を信仰するトルコ系のウイグル人がほぼ半分を占め、
以前から独立運動が活発な地域です。
「私たちイスラム教徒は毎日5回、聖地メッカに向かって礼拝します」(ウイグル人)
中心都市のウルムチでは、最近、武装した警官が街頭に立つなど公安当局の警戒態勢が強化されました。
実は、3月に起きたチベット自治区の暴動をきっかけに、ウイグルの独立を求める抗議デモが相次いでいるからです。
独立派のウイグル人らは、バザールと呼ばれる市場で抗議デモを起こしましたが、
すぐに当局に取り押さえられたということです。
南部のホータンでは先月23日、1000人規模のデモがあり、
香港メディアは、500人以上のウイグル人が逮捕されたと伝えました。
しかし、詳細は報じられないままです。
さらに今月3日、聖火リレーがトルコのイスタンブールを通過した際にも、現地に住むウイグル人によるデモが起きました。
「中国政府には、社会の安定を維持し、人民の生命と財産を守る能力がある」(中国外務省姜報道官)
オリンピックで民族の団結を演出したい中国政府。
町には民族分裂に反対するスローガンを張りめぐらせています。
しかし、独特の文化を持つウイグル人と、中国の人口の9割を占める漢民族の溝を埋めることは簡単ではないようです。
「ウイグル人と漢民族は全く違います」「中国語は分かりません」(ウイグル人)
「ウイグル人とのつきあいは、ほとんどありません」「(旅客機の)テロ未遂があったと聞いて、とても怖いです」(漢民族)
聖火リレーが新疆入りするのは6月25日。
中国政府は、国内のウイグル人の監視や取り締まりをさらに強める構えです。
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