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民主党は日銀正副総裁人事をめぐり財務省(旧大蔵省)出身者に対する対応が一貫していない。「財政と
金融の分離」「人物本位」「天下り禁止」と、不同意理由がその都度変わり、今回の混乱の一因ともなって
いる。小沢一郎代表は七日で代表就任丸二年となったが、党方針をまとめることが大きな課題だ。
二○○三年の日銀人事では、財務事務次官を退任したばかりの武藤敏郎氏の副総裁起用案に、民主党は
「財金分離の観点から問題がある」として同意しなかった。
武藤氏は与党多数で副総裁に就任、今回の日銀人事では当初から総裁昇格案が有力だった。民主党幹部
も一月には「前回は退任直後だったので反対した。今回は門前払いしない」と容認の構えだった。
しかし党内の中堅を中心に(1)財務省出身の武藤氏では「財金分離」に反する(2)副総裁としての実績の評価は
高くない―との反対論が強まり、二○○八年度予算案の衆院での採決強行を機に党として不同意を決めた。
与党から「財務省出身というだけで反対するのか」と批判されると、今度は鳩山由紀夫幹事長らが「主計局
中心の経歴」を問題視、財務省出身者でも国際金融に詳しい財務官経験者ならば同意できるとの意向を
表明した。武藤氏の後に提示された田波耕治元大蔵事務次官の総裁起用案も「主計局中心の経歴の
事務次官経験者」との理屈で不同意にした。
渡辺博史前財務官の副総裁起用案には、小沢代表が「財務省からの天下り」と否定的な見解を表明する一方、
鳩山氏は「天下りではなく、逆に“天上がり”だ」として容認できるとの意向を示し、幹部の考えが割れる形となった。
ソース
中国新聞 URLリンク(www.chugoku-np.co.jp)