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★米国人と日本人からのみ指紋と顔写真 入国時にオーストラリア、報復措置か
オーストラリア移民局は1日、オーストラリアを訪れる米国人と日本人のに対し、入国審査のさいに
指紋採取と顔写真撮影を義務付ける方針を明らかにした。移民局のレイトン・ウェバー局長は、
米国人と日本人のみを対象とした新措置に関し「安全上の理由で導入を決定した過程を公にする
ことはできない」としているが、米国と日本の両国はオーストラリア人を含む外国人から入国時に
指紋と顔写真を採取していることから、報復措置だと思われる。新システムは今月末の導入を目指
すという。
またウェバー局長は、現在20豪ドル(約1800円)で発行している短期観光及び商用ビザを、米国
人と日本人からは新システム導入の設備費を理由に現行の10倍である200豪ドル(約18000円)
を徴収する考えを表明した。
入国審査の厳しいオーストラリアでは、ニュージランド国民を除き、いかなる国籍の者もビザが必要。
短期のバカンスや出張でオーストラリアを訪れる米国人や日本人にとり痛手となりそうだ。
今回の決定に対し在オーストラリア日本国大使館当局者は「日米の2カ国のみを対象としていること
から、普通に考えれば報復処置なのかもしれない」と述べたが、抗議の意を示すのか、という記者
団からの質問に関しては、「詳細を調査したうえで判断をしたい」と言葉を濁した。
別の大使館当局者によると、現在、日本の外務省、法務省など関係当局と対応を緊急に協議中だ
という。
なおニュージーランド移民局も現地時間の1日午後、オーストラリアと同じような新システム導入を
検討していることを明らかにした。
日刊ベリタ:URLリンク(www.nikkanberita.com)