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★白ヤギさんたら残らず食べた 尖閣諸島、がけ崩れ深刻
沖縄県・尖閣諸島の魚釣(うおつり)島で斜面の崩落が進んでいることが、富山大理学部の
横畑泰志・准教授(動物生態学)らの調査でわかった。繁殖したヤギに食われて草木が枯れ、
地面の露出が続いたためらしい。島固有の動植物も危機にさらされている可能性が高いという。
魚釣島は八重山諸島の北方にある無人島で、面積は約3.8平方キロ。近くの東シナ海で石油
資源が確認された70年代から、日本と中国、台湾との間で領有権をめぐる問題が続いている。
本社機で島の上空を飛んだ。周囲にアホウドリが舞う小島や岩場が点在し、すぐ沖に海上
保安庁の巡視船が停泊している。北側はなだらかな緑の斜面だが、険しい南側のあちこちに
がけ崩れの跡があった。100メートル以上も崩れた場所に、しま状の地層があらわになっていた。
北側の岩場に、ヤギが数頭いた。親子らしい2頭の姿も。78年に日本の政治団体のメンバーが
船で上陸した際、非常時の食料として連れて行った2頭が繁殖。横畑さんによると、91年には
300頭はいた。センカクモグラやセンカクサワガニ、常緑木のセンカクオトギリなど15種の
固有動植物も生息するが、ヤギの食害が生態系に悪影響を与えているとみられる。
領有権問題で上陸調査が難しいため、横畑さんらは日米の人工衛星や航空機が撮った画像を
使い、森林の分布状況などを調査。78年には島全域が緑に覆われていたが、00年の衛星画像
では土がむき出しになった場所が約14%を占めていた。人工衛星「だいち」が昨年10月に
とらえた画像などでも、新たながけ崩れの跡が確認された。
横畑さんは「食害で植物は深刻なダメージを受けているだろう。草木が失われれば土壌が流出し、
動物も生息できなくなる」と心配している。 (>>2以降に続きます)
朝日新聞 2008年04月04日00時40分
URLリンク(www.asahi.com)
魚釣島で野生化したヤギたち。左側に子ヤギが見える=沖縄県石垣市、本社機から、恒成利幸撮影
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