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絶滅の恐れがあるコイ科の淡水魚「ウシモツゴ」が住める環境を再生しようと、自然保護団体が外来魚を
駆除した関市の農業用ため池で、外来魚のブルーギルが新たに池に放流されていたことが、保護団体の
調査で明らかになった。池の周りには釣り糸や釣り用のルアーが見つかっている。保護団体では
「貴重な魚を減らす外来魚の放流は、絶対に許せない」と憤っている。
池を調査したのは、関市を中心に活動を続ける「岐阜・美濃生態系研究会」と「ウシモツゴを守る会」の2団体。
2006年10月に池を干して、ブルーギルやブラックバスといった外来魚を駆除した。
同年12月には小学生を招いて、ウシモツゴ4000匹を放流した。その後、1か月ごとに池の調査をし、
ウシモツゴは順調に繁殖を続けていた。
しかし、昨年秋に2団体が調査したところ、ブルーギルが捕獲されるようになった。そこで、今年2月に水を
抜いて生き物を調べたところ、ウシモツゴを捕食するブルーギル約7000匹が発見された。放流された
ウシモツゴ4000匹は、752匹に減っていた。
大がかりな池干しで、ブルーギルなどの外来魚が繁殖できないようにしてきただけに、会員の落胆ぶりも大きかった。
岐阜・美濃生態系研究会の三輪芳明会長は「2、3年ぐらい成長した体長12センチもあるブルーギルも見つかって
いるので、放流したとしか考えられない」と説明する。同研究会では「ウシモツゴを守るために、地域住民の力
を借りながら活動を続けていきたい」と強調している。
(2008年4月1日 読売新聞)
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外来魚を駆除し、ウシモツゴを保護する会員
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