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いかつい風ぼうの主人公、荒岩一味が博多を舞台に家族や職場の仲間のため、料理の腕をふるう
人気漫画「クッキングパパ」。当初は「2、3回で終わる予定だった」と明かすが、連載20年余りで
1000話を突破し「話のつじつまの合わないところがいっぱい出てきた」と笑わせる。
漫画誌に連載を始めた1980年代は、料理をする男性がまだ珍しく、「荒岩家は理想の家庭」と
持ち上げられたことも。「荒岩は掃除、洗濯はしてないんだけどね。僕も毎日料理しているわけじゃない」
それでも作中に描く料理は、必ず実際に作って食べてみる。
「冷蔵庫にあるもので作ってみらんですか」というノリが身上。
福岡県の玄界灘に面した仕事場のキッチンで、手軽で気取らないレシピの探求に余念がない。
「1000のレシピを描いてきたが、まだまだ料理はあると思う」
グルメ以上にこだわってきたのは、家族の成長を描くこと。
「連載500回のころ、もうそろそろやめようかと思ったが、
別の作品を描いてもやっぱり家族がテーマになると思った。食に限らず何でも描いてやろうと開き直った」。
今後は「老いとか生活をじっくりと描いていきたい」と温和な表情を引き締める。
月に数回バドミントンで汗を流し、学生時代から続けているフォークバンドではボーカルとギターを担当。
家族から「取材になってしまうから、一緒に旅行に行きたくない」と言われるのが目下の悩みとか。
福岡市南区出身。54歳。
URLリンク(www.nishinippon.co.jp)
=2008/03/31付 西日本新聞朝刊= 2008年03月31日00時38分
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