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部活事故の元生徒にコンサート
５年前、須賀川市の中学校で起きた柔道部の練習中の事故でいまも意識が
戻らない元生徒を支援しようというコンサートが、３０日、地元の公民館で
開かれました。
このコンサートは、平成１５年に須賀川市の中学校で柔道部の練習中に頭を
強く打ち、いまも意識が戻らない１７歳の女性を支援しようというものです。
母親とともに女性本人も会場に来ました。
コンサートを企画したのは、女性への音楽療法を続けている近藤美智子さんです。
近藤さんは、事故の翌年から毎月２回、女性のもとを訪れて音楽療法を続けています。
このほど、女性の家族の思いを歌った「ひとつだけのお願い」という曲のＣＤを
発売することになり、さらに支援活動を広げようとコンサートを開きました。
ステージから近藤さんが語りかけるように歌うと、女性はまばたきをたくさんして
歌に反応していました。
事故をめぐっては、両親が、練習に立ち会っていなかった当時の部活動の
顧問を警察に告訴するとともに須賀川市などを相手に損害賠償を求める
民事裁判を起こしています。
コンサートのあと、女性の母親は、「私の気持ちを歌ってくれていて、とても
感じるものがあります。温かい気持になりました」と話していました。
URLﾘﾝｸ(www.nhk.or.jp)