08/03/26 10:17:17 0
・先日、アメリカで出版した本のサイン会でロスに行ってきました。びっくりしたのは、日本の漫
画家に対する評価の高さ、日本文化への関心の高さです。リトルトーキョーの紀伊国屋という
場所柄もあったかもしれませんが、驚くほどたくさんのアメリカ人が日本語で話しかけてくれ、
英語力を心配する必要はほとんどありませんでした。
日本のよさを外国の人が評価してくれるのは、うれしさ半分、反省半分です。日本人が外国にいで
行くときの武器は実は流暢(りゅうちょう)な英語でもアメリカ人のようなフランクさでもなくて、自国の
文化に精通していることなのに、日本人はそれに気づいていないですから。
また、「これから世界に打って出る武器は漫画だよ! 漫画! コンテンツだよ!!」と勢いだけで
いわれるのも閉口です。別に漫画だけが日本の唯一の武器だとも思いませんし、残念に思うのは、
どう漫画を使っていいかも、何が漫画なのかもわかっていないのに、漫画で商売させてくださいよ、
といわれることです。しかも漫画はもうかると思っている。そういう方には「多分がっかりされるから
手を出さないほうがいいですよ」と申し上げます。
私はたまたま漫画がかけましたが、漫画がかけなくても、一生懸命に日本人としての武器を磨ければ、
誰もが世界に通用すると思います。世界一の勤勉な国民であることが武器だという、その「売り」を
忘れずにいましょう。
そういう意味では、私は最近の投資ブームを屁(へ)だと思っています。ちょっとパソコンをいじっただけで
億を稼いだという人が、額に汗してお米や車を作る人より偉いわけないじゃないですか。最近は景気の
悪い話ばかりですが、これだけ日本人は外国の人から評価が高いのですから!! ぜひ心に芯を
入れなおして、また世界に奇跡の日本を見せていこうじゃありませんか。(抜粋)
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