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西宮市会で二十四日、総務常任委員会（十一人）が全会一致で採択した請願を、委員会では賛成した市議が
本会議で退席し、不採択となる“珍事”があった。本来は委員会で反対する予定だった九人が「ぼんやりしていて」
（市議の一人）賛成に回ったのが原因。市議は「長い議論で疲れていたとはいえ、お恥ずかしい限り」と陳謝。
市会事務局も「前代未聞。全国的にも聞いたことがない」と困惑している。
請願は、改正保険業法で規制が強化された自主共済制度の適用延期を求める内容。共産市議が紹介者となり、
十二日の総務常任委に諮られた。本来なら反対者が意見を表明して採決となるが、同請願には意見が出ないまま、
全会一致で採択された。
その結果、二十四日の本会議では、委員会の十一人全員が請願の賛成者として名を連ねることになった。
しかし、採決にあたっては、そのうち八人が退席し、請願は賛成少数で不採択となった。
傍聴していた市内の男性（５３）は「信じられないミス。春の陽気で寝ていたのか」とあきれていた。
[神戸新聞](3/25 09:25)
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