08/03/21 22:52:34 0
(略)チベット仏教最高指導者、ダライ・ラマ14世のアジア・太平洋地区担当初代代表を務めた
ペマ・ギャルポ桐蔭横浜大学法学部教授は(略)今回の騒乱に至る経緯などを、説明した。
(略)
中国の温家宝首相は、ダライ集団が背後で糸を引いた「計画的」な騒乱と主張している。だが、
報道された映像をみると、僧侶は素手で店を壊したり、石を投げたりしていた。計画的であれ
ば何らかの武器を持っているはずだ。むしろ当局側の挑発行為があり、民衆が興奮したのが
事実だろう。
(略)
今年開催される北京五輪のため、中国政府がチベットを「政治利用」していることに対する抗
議の意味も強い。聖火リレーがチョモランマ(英語名エベレスト)を通過するのは、チベットが
中国の一部であることを誇示するためだ。チベット人にとっては、それぞれの山に神がいる。
山に登られること自体、抵抗がある。五輪のマスコットに使われているのは、チベットの動物
であるパンダとチベット・カモシカだ。チベットにおける植民地支配を正当化するために、オリ
ンピックを政治の道具にしている。
ラサまで伸びる青蔵鉄道の開通により、チベットへの「経済的侵略」が明確になってきたこと
に対する反発もある。鉄道開通によりコレクターらが文化財である寺院の骨董(こつとう)品
や床の石などを買いあさっていく。だから、中国人の店が抗議対象になった。
チベットは希少金属などの鉱物資源も豊富だ。鉱物資源は青蔵鉄道で運ばれているともいわ
れている。鉄道は軍事的な目的も大きい。中国はソ連解体時、ミサイルを列車に乗せる技術
を入手したといわれている。
中国政府は五輪開催が近づいてから問題が起きるより、3月10日のタイミングを使って、捕ま
えるべき人を捕まえようとしたのではないか。そのために、平和的なデモに対して挑発的な行
為に出て、騒乱を引き起こしたと考える。
中国政府は暴動のシーンを発信することで、「仕方なく騒乱に対処するのだ」との印象を世界
に与えようとしたのだろう。だがチベットには観光客がいた。IT(情報技術)も発達していた。
中国が伝えようとしたことと異なる事実が世界に流れた。(後半部略 URLリンク(sankei.jp.msn.com) )