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今年夏に開幕を控え、熱気を帯びつつある北京オリンピック。その一方、中国の環境汚染や
チベット問題による懸念も広がっているところだが、そんな中、「オリンピックの公式サイトは私の
作ったFlashゲームを盗作した」と糾弾する人物がいることが、“The Sunday Morning Herald”
“vnunet.com”“AOL Sports”“Ars Technica”など、複数のニュースサイトで報じられた。
その人物は、米ニューヨーク州在住のグラフィックデザイナー、Cadin Batrack氏。彼によると、
オリンピック公式サイトの“Fun Page”というコーナーに掲載されていた公式Flashゲーム
『Fuwa Fight the Olympic Clouds』は、2年前に彼が発表した『Snow Day』というゲー
ムの盗作なのだという。
Batrack氏の作った『Snow Day』は、雪原の中にいる主人公キャラが、移動する雲めが
けてタイミングよく氷を投げつけ、凍らせるという内容のアクションゲーム。これに対し、オリンピッ
ク公式サイトに載っていたゲームは単に内容が似ているだけでなく、「Flashのファイルを私の
サイトからダウンロードしてソースコードを解析し、主人公キャラをオリンピックのマスコットキャラ
にすげかえ、さらに私のクレジットを取り去り、さも自分たちのゲームであるかのように仕立て
上げたもの」と同氏は述べている。まさに、文字通りの盗作というわけだ。
(略)
海賊ソフトが横行していることが有名な中国だけに、“またか”といった声も聞かれそうなニュー
スだが、北京オリンピック実行委員会は、オリンピック関連の海賊商品を厳しく取り締まる
方針を打ち出している。そのため、Batrack氏は「彼らは(自分の権利を守ることには必
死でも)、他人の権利を侵害することはあまり気にしていないらしい」と皮肉っぽく述べてい
る。すでに、サイト運営元とオリンピック実行委員会に苦情の申し立てを行ったが、まだ返
答はきていないとのことだ。(全文及びゲームサイトへのリンクは URLリンク(www.gpara.com) )