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外務大臣会見記録(平成20年3月18日(火曜日)9時18分~ 於:院内大臣室前)
チベット情勢
(問)チベット情勢についてお伺いします。昨日、一連の騒乱が始まってから初めて中国の外務省が正式に会見を行い、その中で中国側の治安部隊は
非常に抑制された行動をとっており、武器を使用していないといったことでしたけれども、どうも色々見ていますと、やや実態とかけ離れているのではな
いのかなというイメージを持ったのですが、どの様に受け止められたのでしょうか。
(外務大臣)私としても、事実関係がどうなのかということを知りたいと思っておりますし、色々なところから色々な方法で情報を集めているところです。
特に、死傷者が出ていることは間違いないので、この死傷者が拡大しないように、あらゆる関係者に自制を促したいと思っております。それから、中国
側に対しては邦人の保護についてお願いしています。もう現時点で大分外に出ている人が多く、10人ほど残っていますが何れも無事であるという報告
は受けていますが、邦人保護を更にきちんと行って欲しいということはお願いしています。
(問)基本的に日本の立場は変わっておらず、注視していくということだと思いますが、そういった中でも騒乱が拡大の傾向を見せていき、国際社会でそ
の暴動の実態を調査した方が良いのではないかという声に対して、中国側は、これは内政問題なので、それを拒否するという回答をしています。その点
に関してはどの様にお考えでしょうか。
(外務大臣)内政問題ではあるのですが、人権問題というのは、国際社会がそれに対して関心を持つというのもまた当然のことなので、中国の為にも
なるべくオープンに、透明にされた方が良いのではないかという感じを持っております。