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チベットに吹き荒れた突風が、台湾政界にも影響を及ぼしている。
台湾総統選(今月22日)のわずか1週間前に起こった今回のチベット暴動は、
終盤戦で票の行方を占う重大な要素として急浮上した。
現在、世論調査で支持率トップとなっている野党・国民党の馬英九候補と、
追い上げる与党・民進党の謝長廷候補は共に、中国の武力鎮圧を非難している。
だが、これまで中国に対する友好的な姿勢を見せてきた馬候補は、今回の事態で守勢に回った、と台湾メディアは報じた。
両候補の支持率の差は、先月には30%を超えていたが、今月に入り10%にまで縮まっていた。
謝候補は、馬候補の対中協調政策を批判し、
「台湾のチベット化」の可能性があると警告するとともに、台湾独立路線を強化していくべきだ、と訴えた。
謝候補は「チベットでの事態は、中国が多くの漢民族をチベットに移住させ、
人権侵害や民族間の衝突、治安の悪化などを招いたことが根本的な原因だ。
台湾を“第2のチベット”にしないためには、馬候補が掲げる“両岸(中台)共同市場化”を阻止し、
“一つの中国”政策に反対していかねばならない」と主張した。
また、陳水扁総統も「中国がこうしてチベット人たちを抑圧しているというのに、
台湾での自由と民主主義の追求は黙認するだろうか。
台湾人たちはよく考えなければならない」と援護射撃した。
これに対し馬候補は「中国はチベット人たちに対し自治権を与えるべきで、
チベット固有の風俗や宗教は必ず尊重しなければならない」と述べ、中国政府と距離を置く姿勢を見せ始めた。
その上で馬候補は「中国との統一も、独立も、武力衝突もあってはならないという“3不政策”がわたしの一貫した姿勢だ」
と重ねて強調した。
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