08/03/17 13:23:42 yAu/Lpkn0
当時、流行に疎かった僕は翌日、かあちゃんの買ってくれたシャツを着て学校に行きました。
(ブランド物着てる僕(゚∀゚)カコイイ)と言わんばかりに誇らし気に歩く僕。
まるでテレビに出てくる有名人のようでした。
でも小学校中学年にもなるとオシャレに詳しい子も出てきます。
その子に
「うわっ!それアディダスのパクリだろ?だっせー!!!」
と言われ周りにも言い触らされました。
その日一日は気分は一転し、死んでしまいたいくらい最悪でした。
家に帰った僕はパートから帰ったばかりで疲れているかあちゃんに酷いことを…、あの頃に戻れるのなら今すぐに戻って子供の僕を殴り飛ばして黙らせてやりたいくらい、本当に酷いことを言ってしまいます。
顔を真っ赤にして非難の言葉を浴びせる僕に母はただただ謝るばかりでした。
それから数年後、母がこの世を去りました。
母は今生の際にその事を悔やんでいたようで、私に謝りながら…、あの世へ旅立っていきました。
ごめん、ごめんなさいかあちゃん!!
あやまってもゆるしてもらえないけど!!
ごめんなさい!ほんとうに…、ほんとうにごめんなさい!!!
ほんとうはかあちゃんが買ってくれたものならなんでもうれしかったんだよ!!!
かあちゃんが自慢げなかおして僕にプレゼントしてくれて、そのあとうれしそうにしている僕をみつめるかあちゃんの顔がイチバンすきだったよ!!
かあちゃんが買ってくれたあの服が、イチバン温かかったよ…