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(>>1のつづき)
天王寺駅手前でブレーキがかかり、女と肩が触れた瞬間、女は「触りましたね」と声を上げ、
泣きながらしゃがみ込んだ。乗客をかき分けるようにして蒔田容疑者が「触りましたよね」と、
周囲に聞こえるように連呼した。
後ろにいた乗客が「この人何もしてないやん」とつぶやいた。その声に自信を得たかのように
国分さんは誤解を解こうと、自ら天王寺駅で降りた。このとき蒔田容疑者はしまったと思った。
国分さんが自ら駅員に連絡したことで「直接交渉して示談金をとろうと思ったが、あてが
はずれた」と、後の警察の取り調べで供述している。
駅員に事情を説明し、「助けてもらえる」との思いで足を運んだ国分さん。駅員に「警察を
呼んでもいいですか」と聞かれ、「どうぞ」と答えた。逮捕されるとは夢にも思わなかった。
蒔田容疑者は逮捕された今月11日朝、張り込む捜査員をよそに、酒に酔って京都市内の
自宅にタクシーで帰ってきた。法学部で学んだためか、取り調べにも当初、「当番弁護士が
来るまで何も言えない」「警察は信用できないから取り調べを録画してくれ」などと知識を
ひけらかすようだったという。
捜査員は「反省するそぶりもなく、何を考えているのかわからない。本人は何か目標が
あるようだが、他人を陥れてまで何のために金が必要だったのか」と首をかしげる。
蒔田容疑者にぬれぎぬを着せられた国分さんは簡単な取り調べの後、留置場に入れられた。
名前では呼んでもらえず、与えられたのは「14番」という番号だった。暗く狭い空間で、寒さと
不安に震えながら2枚の毛布にくるまったという。翌日も朝から取り調べが続いたが、
午後3時ごろに弁護士と接見して無実を訴え、午後6時にようやく釈放された。
容疑が晴れたのは女が自首した後の2月中旬。刑事は「私たちもだまされました」と謝罪。
署長からも「このような事件がないよう一生懸命捜査します。協力してください」と電話。
国分さんは「男性なら誰でも起こり得ること」と振り返り、取り調べに関して「何を言っても
信じてもらえなかった。警察は最初に言い分を聞いてほしかった」と話している。(以上、一部略)