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・フリーライターの来栖美憂さんによると、1990年代、おにゃんこクラブの流れを受け、大人数のアイドル
グループが続々と誕生した。ハードルはぐっと下がり、アイドルになりたいと思う女の子は急増。
「インディーズのアイドル」がさらに先鋭化したものが地下アイドルという。
活動場所は秋葉原がメーンで、地下のライブハウスで歌ったりCDやDVD、写真集を販売したり
するかたわら、路上でPRビラを配ったり、有料でスタジオ撮影会やオフ会(ファンとの飲食会)を
開いたりしている。ネットではブログやネットラジオで情報発信もしている。
ファンもテレビなどで見るアイドルより「身近なオレのアイドル」と親近感を感じられることに喜びを
感じる人たちが多く、20代後半から40代が中心。熱狂的な人が多いらしい。
地下アイドル「Spring Sky」は春日千鳥と宵闇夜空の2人で構成するユニットで、コスプレ写真の
撮影会や歌手活動を行っている。「戦う女子高生」という設定なのだそうだ。
秋葉原のメイドカフェで働いていた2人が1年前に結成した。2人ともアニメや漫画オタクで、春日は
「腐女子」(男性同士の恋愛を好む女性)、宵闇は「恋愛対象は2次元の人だけ」と公言する。
「オタクであることを公にしたかった」。春日が地下アイドルを目指した一番の理由がこれだ。
歌うことや目立つことが好きでアイドルをめざしても、普通のアイドルでは持ち前のオタクぶりを
なかなか発揮できない。だから、同じ趣味を持つオタクたちをターゲットにしたという。
地下アイドルをやっていて一番楽しいことは「ファンとの距離が近いこと」。手を伸ばせば届く距離に
いるし、おしゃべりもできる。しかし、距離感を間違えるファンはいないのだろうか。「確かに頑張れば
ファンから恋人になることだってできるかも、という距離です。でもアキバに集まる人って純粋に
応援したいと思うファンが多い。恋愛感情とは少し違うんです」(春日)。
一番の悩みはやはり名前が広がっていかないことだそうだ。
そんな彼女たちの目標は「ずっと地下アイドルをやること。たくさんのひとに身近に感じてもらい
たい」と口をそろえた。(抜粋)
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