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・北京五輪に“黄信号”が点灯した。中国チベット自治区のラサで14日、僧侶を中心とした抗議
活動が拡大。警察車両や店舗が燃やされ、戦車が突入する異常事態となった。ラサ市内では
チベット動乱から49年となった10日からデモが発生。チベットと中国は五輪の聖火リレーを
めぐっても激しく対立しており、五輪開幕に暗い影を落とし始めた。
血が流れ、銃声が響きわたった。14日にラサ市内をデモ行進していたのは僧侶と住民
合わせて約400人。ハンガーストライキに入っていた僧侶2人は、抗議の意をアピール
するために自ら手首を切って重体となった。パトカーや道路に駐車してあったバイク、
さらには店舗に火が放たれると市内は騒然。AP通信が現地にいる米国人の話として
伝えたところによると、警察と軍は群衆に向かって発砲したとされている。国際人権団体
ヒューマン・ライツ・ウオッチ(本部ニューヨーク)は「戒厳令が敷かれたラサ暴動(89年)
以来、最大の抗議行動。隣接する青海省にも広がっている」と指摘。米政府系放送局は、
デモ隊に警察が発砲、少なくとも2人が死亡したと報じた。
抗議活動の狙いは、中国政府による弾圧(同政府は否定)からの解放と独立を勝ち取る
ためだが、チベット民族を蜂起させた一因は五輪の聖火だ。中国政府は聖火リレーの
ハイライトとして、4月末から5月初旬にかけて世界最高峰のチョモランマへのアタックを
計画。しかし同民族にとって世界の屋根は“聖地”でもあり、中国政府の方針には断固
反対の立場を取っていた。
騒動が長期化すれば五輪開幕に影響を及ぼすのは必至。ただでさえ欧米では中国の
人権問題に異を唱える動きが強まっており、80年のモスクワ、84年のロサンゼルスの
両五輪と同じように各国のボイコットにつながる危険性もある。五輪を目前に控えた
中国政府は難しい対応を迫られることになった。 (一部略)
URLリンク(www.sponichi.co.jp)
・台湾の大陸委員会は15日、「天安門事件から全く変わっていない」と中国政府を非難する声明を発表した。(一部略)
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)