08/03/16 00:29:00 0
民族問題と並んで貧富の格差に伴う社会不安も広がっている。
北京ではテロ緊急対応司令部が設置された。
人権擁護や民主化を主張する弁護士らが拘束されているという。
企業では、労働法制改正の余波で解雇撤回や賃上げを求める労働争議が広がっている。
土地を強制収用された農民が補償を要求して抗議行動をしている。
大富豪が増えた半面で、貧困階層は食料品などの物価高騰に悲鳴を上げている。
胡主席の提起した「調和社会」の建設は、これらの問題を解決する正しい方針である。
北京五輪の聖火リレーでは、チベットの聖山チョモランマの頂上にチベット族と漢族の合同登山隊が聖火を運ぶ。
それなら、なぜ五輪の開幕式にダライ・ラマ14世を招待しないのか。
胡主席が貴賓席でチベット人の精神的指導者と語り合う度量を見せたら中国のメンツはつぶれるだろうか。
その心配は無用だ。これこそ「調和」であり、中国のソフトパワーを高めることになる。
現在のダライ・ラマは独立論者ではなく高度の自治を求めている。
その自治の範囲については五輪後にじっくり話し合えばいいことではないか。
北京五輪を、災いを転じて福とする機会にすべきだ。