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・国営新華社通信は15日未明、チベット自治区当局者が「破壊活動はダライ(・ラマ14世)一派が
組織的、計画的に策動したことを証明する十分な証拠がある」と述べたと伝えた。
同当局者は「ラサの極めて少数の人間が行った殴打、略奪などの破壊行為が社会秩序を乱し、
住民の生命と財産の安全を脅かした」と批判。「関係部門は法に従って有効な措置をとり、
適切に(事件を)処理している」と強調した。
AFP通信によると、この発言に対し、ダライ・ラマのスポークスマンは15日、「まったく根拠が
ない」と述べた。チベット当局者が、デモにダライ・ラマが関与したと断定したことで、インド
亡命中のダライ・ラマやその支持者らが反発するのは必至だ。
明報は「多数のデモ参加者が射殺され、遺体が路上に放置されているとの情報がある」と報道。
衝突を目撃したという住民は「14日午後1時ごろ、デモ参加者が大昭寺近くの派出所に放火
したのを機にあちこちで火の手が上がった」と証言し、「少なくとも戦車3台、装甲車2台、
1000人以上の武装警官や軍人が駆けつけて大量の催涙弾と銃弾を放ち、死傷者が出た」と
語った。その後、騒ぎが各地に飛び火し、夜10時過ぎになって郊外の二つの有名寺院周辺
でも大きな爆発音がしたという。
ニューヨークの国連本部前では、50人以上のチベット出身者らが、「殺害を中止しろ」などと
書かれたプラカードやチベットの旗などを掲げて抗議活動をし、中国政府を強く非難。
ニューヨーク市警は同本部に入ろうとした6人を逮捕した。デモは国連本部以外でも行われた。
一方、米国務省のマコーマック報道官は14日の記者会見で、中国当局がダライ・ラマ14世と
「対話を始めることが非常に重要だ」と述べ、対応を促していく姿勢をみせた。
ブッシュ米大統領が出席の意向を示している北京五輪への影響については「五輪はスポーツの
祭典であり、重要な国際的行事と考えている」として、今回の事態とは切り離す考えを示した。
ただ、人権、自由といった問題は「五輪の準備段階でも五輪の後でも、(中国当局との間で)
取り上げ続けていく」と牽制した。(一部略)
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