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学校に理不尽な抗議や無理難題を持ち込む、いわゆる「モンスターペアレント」(怪物親)について、
市川市教委が具体的事例に関する集計作業を行い、その一部を13日の市議会一般質問で公表した。
笹浪保議員(公明)が、この問題の現状についてただしたのに対し、同市教委学校教育部の
田中庸恵部長が「トラブル相手を転校させろという要求が目立つ」などと答弁した。
市教委の集計によると、昨年4~12月に市内の小中学校から報告された事例は70件。
その半数以上は児童・生徒間のけんかやいじめを発端とするもので、一方的に相手の
子どもの転校や処罰を学校側に求めるケースが多かったという。
ほかにも、運動会などの行事日程に関して「その日は仕事なので別の日にしろ」と迫ったり、
小学校の修学旅行の出発日について児童の祖母が吉凶を占ったところ悪い結果が出たとして
日程変更を求めたりといった事例もあった。
両親がそろって来校して抗議する場合もあり、学校側がやっとの思いで両親を説得すると
今度は祖父母が乗り込んできた例も目立ったという。市教委でも「冷静さを失った
家族の説得は難しい」と頭をかかえている。
教職員の中には、心労から体調を崩す例も報告された。教員の精神疾患による休職は、
2005年度と06年度は各7人だったのに対し、今年度(2月末現在)は17人に上る。
市教委は「すべてモンスターペアレントが原因ではないが、一因の可能性はある」とする。
学校教育の現場では、問題児ならぬ“問題親”への対処が新たな課題になりつつあるようだ。
(2008年3月14日 読売新聞)
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