08/03/13 13:17:18 0
イギリスの動物保護団体は、オーストラリアの軍事基地で予定されているカンガルー間引き計画を
阻止する戦いでポール・マッカートニー氏の応援を得た。
豪当局は、カンガルー(=昨年来、駆除される脅威に晒されている)の過放牧が、絶滅が危惧されて
いるトカゲや蛾の生息地の植生を脅かしていると言う。当初計画では6000頭いるカンガルーの約
半数を射殺するとしていたが、その後大幅にその規模を縮小した。
動物の権利保護運動家たちは、オーストラリアのシンボルが虐殺されるのは国の評判を貶めるとして
カンガルーの生息数が少ない低木林地に移動させることで回避すべきだと言う。
ポール・マッカートニー氏は、ブリストルに本部を置く団体「Viva!」のウェブサイトで、麻酔銃と薬物注射
によるカンガルー400頭の間引きを非難する声明を出した。「カンガルーを虐殺して食肉と皮革にする
野蛮な産業から彼らを守るため、緊急に行動に出る必要がある。Viva!を支援してください。そして恥知
らずな大虐殺に終止符を」と、元ビートルズの彼は書いている。
Viva! は全ヨーロッパで間引き反対キャンペーンを開始し、ライフルの照準を当てられたカンガルーの
写真をあしらった嘆願署名をネット募り1300名の署名を集めた。
オーストラリアの動物保護団体WPAは、運動員が「人間の盾」となって阻止すると言う。明日、彼らは
プロの射手たちが敷地に入るのを防ぐために人間バリケードを計画している。「麻酔銃の正面に立ち
はだかることもあるでしょう。殺りくを妨害するためにはフェンスだってよじ登るつもりだと彼らは脅して
います。頼もしい限りです」と、パット・オブライエン代表。
連邦政府は騒動に介入しないと言う。「こうした人道的に適切に管理された計画は必要なものだ」と、
かつて環境保護運動のリーダーだったピーター・ギャレット環境相は言う。
オーストラリアはカンガルーを殺しておきながら日本の捕鯨に反対するのは説得力に欠けるのでは
ないかとの指摘を、彼は一蹴した。「捕鯨に関する我々の見解は明確だ。南極海のクジラの殺害には
断固反対を続ける」。 (>>2-5に続く)
英テレグラフ:
URLリンク(www.telegraph.co.uk)