08/03/11 17:15:43 0
(>>1のつづき)
しかも、音楽史をただ言葉で説明するだけではなく、実際の楽曲を聴いてもらうために、
年代ごとに適切な作品のリンクを「YouTube」に用意している。この講義に臨んで入念な
準備をしていたわけだ。
そこまでして「やる夫」を展開するメリットってなんだろうと思うが、ブログなどでも無料で
各種の意見を紹介している人がいるので、「2ちゃんねる」にも同じように多くの人に意見や
知識を伝えたいと思う人がいる、ということだろう。こうした人々がネットに現れてくるのは、
ボランティアで書き込まれる「ウィキペディア」と同じようにWeb 2.0的な集合知の活動とも言える。
講義のような展開は「やる夫で学ぶ音楽史」が初めてではない。かなり高度な経済の
問題を分かりやすく説明した「やる夫で学ぶサブプライム問題」も人気を集めた。これを
読んで初めてサブプライム問題が分かったという人も多い。このオリジナルもすでに
無料で読むことはできないが、やはり「Google」で「やる夫で学ぶサブプライム問題」を
検索すれば、2ちゃんねるまとめサイトに該当エントリーがある。
ほかにも、「Google」で「やる夫で学ぶ」を検索すると、「著作権問題」「史記」「東西冷戦」
「太平洋戦争」などが見つかるし、さらに「翠星石のギャルゲーブログ」には「やる夫まとめ」
としてこれまでの「やる夫」の一覧がまとめられている。これを見ると、当初は「やる夫で学ぶ」
というより、「やる夫が***をするそうです」という形式が多い。そこで、「Google」で
「やる夫がするそうです」を検索すると、古本市場でアルバイトをした話や、高校を受験した話、
ゲームセンターでアルバイトをした話なども見つかる。どれも面白い。「やる夫」ブランドが
読ませる訴求力になっている。
これだけ面白いネタがあるなら「2ちゃんねる」の掲示板でなくてもいいようにも思える。
いっそ「ウィキペディア」のような感じで「やる夫ペディア」のようなものができたら、
インターネットの教育的な効果も大きくなるだろう。(以上)