08/03/10 01:09:11 0
アフリカ南部ジンバブエで深刻なインフレが進み、通貨の下落に拍車がかかっている。
実質的な為替レートは、1米ドル=約2500万ジンバブエ(Z)ドルの水準。
米国の100ドル札1枚(1万円強)を現地通貨に両替すると、重さ約20キロもの札束になる。
同国のインフレ率は10万500%と、世界最悪の記録を更新している。
今月29日に予定される大統領選に向け、中央銀行は市場への資金供給を続けており、
インフレは当分落ち着く気配がない。
また、中央銀行は最近、闇ルートで外貨を購入し始めたとされ、これがZドル安の要因のひとつとなっている。
対米ドル実質レートは、昨年10月に1ドル=100万Zドルを記録。
その後年末までじりじりと下がり続け、今年に入ってからさらに急落した。
ムガベ政権下のジンバブエ経済は混乱を極め、製造業などの産業もほぼ壊滅状態。
最近まで地域の穀倉地帯と呼ばれ、自給自足経済を誇っていた同国が、
今では主食のとうもろこし粉、食料品の缶詰や加工食品から、せっけんなどの日用品まで、すべて輸入に頼っている。
輸入先はマラウイ、南アフリカ、ザンビアなどアフリカの近隣諸国から、
エジプト、ドイツ、イラン、マレーシアなど、広範囲にわたる。
最近のデータによれば、貧困ラインの一家5人に必要な生活費は、1カ月約35米ドル(約3617円)相当。
しかし、同国内の低賃金労働者が実際に得ている収入は、1カ月10ドル(約1030円)前後にすぎない。
さらに、企業などの組織に雇用されていない失業者の率は80%に及ぶなど、国民の生活は危機的状況に陥っている。
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