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第二次世界大戦中にナチスによるユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)から逃れ、
7歳の少女は両親を探して一人旅に出た―。
オオカミと暮らすなど、波乱万丈の「実話」として世界の注目を集めたベストセラー、
「少女ミーシャの旅―ホロコーストを逃れて3000マイル(邦題)」が、実は空想上の物語だったことが明らかになった。
ベルギー出身で米国在住の著者ミーシャ・デフォンスカさん(71)が、弁護士を通じて告白した。
デフォンスカさんが自伝として発表した同作品は、18カ国語に翻訳され、フランスでは映画化されている。
ナチスに連行されたユダヤ人の両親を捜して、欧州各地の森や山村を4年間さまよい歩いたという内容。
ワルシャワの貧民街に迷い込み、自らの身を守るためにナチス兵を殺害し、
オオカミに助けられて群れに加わるなど、数奇なエピソードが続く。
デフォンスカさんは告白文書のなかで、自分がユダヤ人でなくベルギー人で、本名は「モニク・ド・ワエル」だと認めた。
ベルギーのメディアが最近、この本名を報じ、ユダヤ名でないと指摘したことから、「作り話」疑惑が浮上していた。
文書によれば、ベルギー人レジスタンスだった両親はナチスに連行されたが、
デフォンスカさんは祖父とおじに引き取られ、「旅」に出ることもなく養女として暮らしたという。
デフォンスカさんは、「裏切られたと感じている人々に、許しを請いたい」と謝罪。
そのうえで、「ひとりぼっちの少女の気持ちになってみてほしい」とも訴えている。
「里親たちから『裏切り者の娘』と呼ばれ、冷たい仕打ちを受けるなかで、空想は生き残るための手段だった。
時には現実と空想の区別がつかなくなることもあった」という。
URLリンク(www.cnn.co.jp)