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皮膚の細胞から体のあらゆる細胞に変化できる人工多能性幹細胞(iPS細胞)の
研究をしている京都大再生医科学研究所の山中伸弥教授の講演会(神奈川
科学技術アカデミー主催)が八日、川崎市幸区の市産業振興会館であった。
世界で注目を浴びている研究者だけに、会場には企業の研究者や開発関係者、
市民ら約五百人が詰め掛けた。
山中教授が作製に成功したiPS細胞は、再生医療を大きく進展させると期待
されている。山中教授は、白血病や脊髄(せきずい)損傷などを具体例に挙げつつ、
「移植医学では、ドナー不足が課題となるが、万能細胞なら、世界中の患者さんに
必要なだけ用意できる」などと、研究の道のりやiPS細胞の特徴について説明。
「まだ肝臓などの細胞はできていないが、研究は急速に進んでいる。近い将来
できるようになるだろう。可能性は示されている」と、今後の展望を述べた。
会場からは「パーキンソン病は治せるようになるか」「研究の成果が出たとして、
治療はすぐに受けられるのか」などと質問があり、山中教授は「それを目指して
頑張っています」「運用の制度面も今から十分に考えておかないといけない」などと
答えた。
高校生らも大勢参加しており、「学問を学ぶ上で重要なことは」との問いには、
「もう本に載っているからといって、試そうとしないのはだめ。疑ってかかり、自分の
データを信じることが大切」と話した。
(内田淳二)
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