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<コラム「志賀内氏がいく」 いじめ被害「いつか見返してやる!」をエネルギーに>
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中学生の頃にひどいいじめに遭っていた友人がいる。ずっと我慢をしていた。いつかきっと、復讐し
てやろうと胸に秘めて耐えていた。
高校に入って、そのいじめの相手から離れることができた。でも、いつまでも心の傷は残り人間
関係が苦手というトラウマが残った。
彼は一念奮起した。勉強が苦手だったが、いじめられた屈辱をエネルギーにして勉強に打ち
込んだ。いつも「見返してやる!」と思って机に向かっていたという。やがて、有名大学に合格。
そして著名な企業に入社することができた。
社会人になって何年か経ってのこと。たまたま中学生のころに住んでいた町を訪れた時、いじ
めの相手にばったり会った。職もなく、いわゆるニートになっていたという。彼の顔を見るなり、苦
笑いして下を向いたまま逃げるように去って行った。
もう相手に対しての恨みも怒りもなかった。「見返してやった」とか「勝った」という気持ちすら起
こらなかったという。反対に、今日まで努力してこられたのは、いじめに遭ったおかげとまで言う。
「何くそ!」という感情は何よりも大きなエネルギーになる。でも、それが相手への恨みや怒り
になると、結局は自分が損をするだけだ。1人相撲はストレスとなり、やがて体調さえも崩す原
因となってしまう。
たまたまかもしれないが「見返してやる」という強い思いがうまく働いたわけだ。努力すればいつ
か日は昇る。いじめで悩んでいるお子さんの両親に、そして先生方に。こんな事もあるという
一つの例として。
★1 03/08 17:52 スレリンク(newsplus板)