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2008/3/7 東京新聞
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ビル不正登記事件
後藤組組長に無罪判決 東京地裁『虚偽』認識を否定
2008年3月7日 夕刊
東京都渋谷区のビル不正登記事件で、
電磁的公正証書原本不実記録などの罪に問われた
指定暴力団山口組系後藤組組長の後藤忠正(65)、
会社役員の坂上雅夫(50)両被告の判決公判で、
東京地裁は七日、後藤被告に無罪(求刑懲役四年)を言い渡した。坂上被告も同事件では無罪としたが、別の事件で仮装増資をほう助したとして、懲役一年六月、執行猶予三年の有罪を言い渡した。
福崎伸一郎裁判長は
「事実と違う登記をすることについて認識、認容していたと認めるには疑いが残る」と指摘。
「(両被告は)移転の対象としたビルの売り主が正規の所有権を持っていると考えていた」と述べた。
その理由として、
(1)移転の対価として十三億円もの大金を支払っている
(2)移転後、すみやかに転売、利益を得るための手続きを取っていない(3)正規の所有権がないことを知った際、非常に驚いていた-ことを挙げた。
弁護側は「ビルの所有権がないとは認識していなかった」として無罪を主張。「後藤被告は大金を支払わされた被害者だ」と訴えていた。
検察側は「ビルの転売益を得るため不正登記を計画し、転売益を後藤組に還元させようとした」と主張していた。
この事件では五人が起訴され、今回の二人のほかマンション販売会社の元社長ら二人が後藤被告と共謀したとして
同罪などに問われたが、無罪が確定している。
残る一人は後藤被告主導の下で犯行に関与したとして、有罪が確定している。
両被告は二〇〇五年二月、渋谷区のビル所有権が
後藤組関連企業に移転したと虚偽登記をしたとして起訴された。