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【中標津】中標津署は五日、電波法違反(FMラジオ中継用無線局の不法開設)の疑いで、
根室管内中標津町の電気店社長の男(57)を逮捕した。
同署によると社長は一月上旬から二月下旬の間、自宅など二カ所にアンテナを設置して
受信した民放FMラジオ番組を、認められている出力の百五十倍の七万五千マイクロボルトで送信した疑い。
北海道総合通信局の告発を受け同署が調べていた。
社長は「出力は弱く違法なことはしていない」と容疑を否認しているという。
同町内で聞けるラジオはNHKだけ。
民放ラジオ放送を求める町民は多く、今冬は「民放が聞こえるようになった」と話題になっていた。
社長は逮捕前、北海道新聞の取材に、「町の人に喜んでもらっている」と話していた。
無断で送信された民放局(札幌)は「開局以来初めての出来事」と当惑。
中継局設置には億単位の費用が必要で「当面予定はない」(同局)という。
北海道新聞(03/05 23:47)
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