08/03/05 14:24:16 0
・「セカンドライフ」はネット上の仮想空間に利用者がキャラを通して3D仮想現実に入り込み、
ショッピングを行うなどで広がっていくサービス。商業スペースには著名な企業が名を連ね、
米国では「セカンドライフ長者」なる人物も出たという。国内でも07年前後に大手企業の進出が
各メディアで報じられた。
一方で問題点は早くから指摘されていた。コンテンツを本格的に楽しむには有料で複雑な手順の
登録が必要。登録してもCG処理は利用者のパソコンの性能に左右され、操作性も低い。さらに
一つのコンテンツが同時に閲覧できるのは数10人だけの小規模。ネット上ではグラフィックの
稚拙さや有料コンテンツの内容に国内版運営当初から否定的な意見が占めていた。
金銭トラブルも起こっている。07年8月にセカンドライフ内の仮想通貨を高い利率で集めていたATM
運営会社が取り付け騒ぎを起こした。1月8日にセカンドライフ内の銀行業務が事実上、全面中止。
ギャンブルやアダルトのコンテンツも禁止されユーザー離れが加速、空間内は閑散の一途をたどっている。
みずほコーポレート銀行が発表したリポートでも課題が挙げられている。継続的利用者が約2%しか
おらず、仮想通貨の不透明さや安心・安全の不十分さを指摘。仮想現実単独での活用は一定の限界が
あると結論付けた。
一時期の盛り上がりについて事情に詳しい広告業界関係者は「企画書の見栄えが良く、ウェブや
ブログの流行に後追いの形となった広告業界が、面目躍如として飛び付きやすい絶好の的だった」
と分析。現在は多くの企業が撤退か放置している状態という。
関係者は「企業側の投資規模は小さく『ネットで何かしなければ』と考えた末の実験や商品PRとの
抱き合わせ的な進出が目立っただけ、今後は険しい」と続ける。先のリポートでも広告効果の減退や
企業の撤退を推測し「仮想世界の本質を見極めていく時期になった」と示されている。
ライフスタイルの中心に名乗りを挙げたパソコンとネット空間。3D仮想現実サービスを待っていたのは
厳しい「現実」だったようだ。(抜粋)
URLリンク(www.meitai.net)
※前:スレリンク(newsplus板)