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アイスランド出身の女性シンガー、ビョークさんは2日夜、上海国際体操中心でコンサートを開催したが、
最後の曲「ディクレア・インディペンデンス」(独立を宣言しよう)の終盤に「チベット、チベット」と叫んだ。
政府がチベット独立に強硬に反対している中国では、この予想外のパフォーマンスの波紋が広がっている。
ビョークさんの発言は、中国の国営メディアで報じられていない。
しかし有名サイト新浪網には、「もし事実ならへどが出る」といった感情的な書き込みが見られる。
コンサート会場にいた一部の人々は、コンサートのフィナーレが突然政治色を帯びたことで、
現場が気まずい空気に包まれたと当時の様子を振り返る。
英国人の英語教師は、客席からブーイングは出なかったものの、観客が足早に会場を後にした、と語った。
コンサートのプロモーターは何もコメントしていない。
「ディクレア~」は世界各地の分離独立運動を念頭に書かれた楽曲。
日本で行われたコンサートでは、先日独立を宣言したコソボに向けて歌われた。
ミュージックビデオではビョークさんが、デンマーク領のグリーンランドとフェロー諸島の旗をあしらった服で登場する。
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